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離婚後に子供の戸籍と苗字を変更する「子の氏の変更許可」とは?

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子の氏の変更

結婚中は、親子が一つの戸籍に入っていますが、離婚すると、父母の一方が戸籍から出ることになります。戸籍に関する法律(戸籍法)では、結婚時に相手の戸籍に入った人が、離婚時に相手の戸籍から出ると定められているからです。

一方で、子どもは、何の手続きも行わなければ、父母が結婚している時の戸籍に残ります。

そのため、父母が離婚し、親権者となって子供を引き取った親が戸籍から出た場合、親権者と子供の戸籍が別々になります。

また、親権者が結婚中の氏を使用する手続きをしなかった場合は、親権者と子供の氏も別々になってしまいます。

こうした問題を解決するのが、子の氏の変更許可という手続きです。

この記事では、2つの氏(民法上の氏と呼称上の氏)の性質と種類、子の氏の変更許可の手続きについて紹介します。

民法上の氏と呼称上の氏

現在、日本人は誰でも氏と名を持っていますが、「氏(うじ)=名字、苗字」には、民法上の氏と呼称上の氏の2種類があります。

民法上の氏とは

民法上の氏とは、民法に定められている氏で、新しい戸籍と編成したり、入籍や除籍の基準になったりする氏のことです。

民法上の氏には、以下の種類があります(民法の条文の順に記載)。

  • 婚姻取消しによる復氏(民法749条、767条Ⅰ)
  • 夫婦の氏(民法750条)
  • 生存配偶者の復氏(民法751条Ⅰ)
  • 子の氏(民法790条)
  • 子の氏の変更許可により称する氏(民法791条)
  • 養子の氏(民法810条)
  • 離婚による復氏(民法767条Ⅰ)
  • 縁組解消による復氏(民法808条Ⅱ、816条Ⅰ)
  • 離縁による復氏(民法816条Ⅰ)

呼称上の氏とは

呼称上の氏とは、民法上の氏には影響を及ぼさず、呼称が変わる場合の氏です。

呼称上の氏には、以下の種類があります。

  • 婚氏続称の氏(民法767条Ⅱ、戸籍法77条の2)
  • 縁氏続称の氏(民法816条Ⅱ、戸籍法73条の2)
  • 子の氏の変更許可により称する氏(戸籍法107条による氏)

子の氏の変更許可の手続き

離婚後、子どもを自分の戸籍に入れるためには、家庭裁判所で「子の氏の変更許可審判」という手続きを行う必要があります。

子の氏の変更許可審判の申立てができる人(申立人)

子ども本人です。

ただし、子どもが15歳未満の場合は、子どもの法定代理人が代わりに申し立てることができます。

  • 審判:申し立てられた内容に対して、家庭裁判所が判断をする手続き
  • 法定代理人:法律上、子どもの代理ができる人(親権者や未成年後見人など)

なお、子どもと一緒に住んでいても親権者ではない場合は、申し立てることができません。

まずは、親権者を変更する手続きを家庭裁判所に申し立て、子供の親権者になる必要があります。

親権者を変更しない場合は、①子供の親権者になっている人に連絡し、子の氏の変更許可審判を代わりに申し立てるよう頼むか、②子供が15歳になるのを待って子ども自身に手続させることになります。

子の氏の変更許可審判の申立てをする場所

子どもの住所地を管轄する家庭裁判所です。

もし、子どもが何人もいて、それぞれの子どもが別々に暮らしている場合は、そのうちの1人の子どもの住所地を管轄する家庭裁判所にまとめて申し立てることができます。

家庭裁判所は、各都道府県に本庁、支部、出張所があり、それぞれに管轄する地域が細かく決められているので、ネットで調べるか、事前に家庭裁判所に電話して確認しておきましょう。

子の氏の変更許可審判の申立ての費用

  • 収入印紙:800円分
  • 郵便切手:各家庭裁判所が指定する額

収入印紙は、子ども1人について800円分が必要になります。

郵便切手は、審判の結果や関係書面を郵送するために使用されます。

各家庭裁判所によって必要な金額がまちまちなので、事前に確認しておきましょう。

住んでいる地域によっては、郵便切手の金額だけでなく、「82円切手を何枚、10円切手を何枚」というように枚数指定をされる場合もあります。

子の氏の変更許可審判の申立ての必要書類

  • 申立書:1通
  • 戸籍謄本:子供と父母の戸籍謄本を各1通

子の氏の変更許可審判を申し立てた後

家庭裁判所は、申立てを受理した後、子の氏の変更が子供の利益になるかどうかという視点から、総合的に検討して判断を示します。

申立てがあった時点で、子供が親権者の父もしくは母と同居している場合や同居が予定されている場合は、許可されることが多い傾向があります。

子の氏の変更が許可された場合の手続き

家庭裁判所で子の氏の変更が許可されたことを、市区町村役場に届け出る必要があります。

届出に際しては、以下の書類が必要になります。

  • 子の氏の変更許可の審判書:家庭裁判所から郵送されてくる
  • 戸籍謄本:子供と父または母(子供を自分の戸籍に入れる人)の戸籍謄本を各1通

住んでいる地域に本籍がある場合は、手続きを行う時に戸籍謄本を取得すれば手間が省けます。

子の氏の変更が許可された後、再び子供を相手の戸籍に入籍させる場合

再度、子の氏の変更許可審判を申し立てます。

ただし、子供が手続きをした時点で未成年だった場合、子どもが成人してから1年以内なら、市区町村役場で入籍届を提出するだけで相手の戸籍に入れることができます。

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