夫の言うことを、素直に受け取れなくなりました。
大きな嘘をつかれたわけではありません。飲み会だと言っていた日に別の店にいた。買っていないと言っていたものが車に積んであった。ひとつずつは小さなことです。
問題は、嘘そのものより、確かめる作業が生活に居座ることです。言われるたびに、頭のどこかで裏を取っている。その状態が続くと、こちらが消耗します。
この記事では、嘘を種類で分けます。そのうえで、しぐさから見抜こうとする方法がなぜ役に立たないのかと、代わりに何を見るのかを書きます。
夫が嘘つきだと感じ始めた時期
妻いちいち嘘をつくので、もう何を言われても信じられません…



そこまで来ると、こちらが疲れますね。まず、いつからそう感じるようになったかを整理しましょう。ずっとなのか、途中からなのかで意味が変わります。
夫の嘘つきは、もともとなのか途中からなのか?
ここを分けないと、話が進みません。
| もともとそうだった | 途中から増えた | |
|---|---|---|
| 中身 | 見栄や、その場をしのぐための嘘 | 特定のことについてだけ嘘をつく |
| ばれたとき | あっさり認める。悪びれない | 強く否定する。怒って話を終わらせる |
| 種類 | いろいろなことで嘘が出る | 時間、お金、行き先に偏る |
| 意味 | その人の癖に近い | 守りたいものができた可能性 |
右の列にあてはまるなら、そこは注意して見てください。嘘の種類が偏っているのは、守っているものが決まっているということです。
夫の嘘が増え始めた月を、特定する
途中から増えたなら、その時期を思い出してください。
異動や転職、子供が生まれた、こちらが働き始めた、親の介護が始まった。生活が動いた時期と重なっているなら、そちらに理由があることがあります。
思い当たることがないのに、その時期から嘘が増えた。生活の側に理由がないなら、外側で何かが変わっています。
気づいた嘘を、書き出してみる
頭の中で数えていると、実際より多く感じます。書き出すと、輪郭が出ます。
思い出せるものを並べて、それぞれの横に、何についての嘘だったかを書いてください。時間、お金、行き先、人。この4つに分けるだけで十分です。
| 気づいた嘘 | 何についてか |
|---|---|
| 飲み会だと言っていたが、別の店にいた | 行き先 |
| 残業だと言っていた日に、定時で出ていた | 時間 |
| ボーナスの額を少なく言っていた | お金 |
| 同僚と行ったと言っていたが、その同僚は行っていない | 人 |
並べると、偏りが見えます。4つに散っているなら癖に近く、1つか2つに集まっているなら、そこを守っています。



書いてみたら、ほとんどが時間と行き先でした…



2つに集まっているなら、そこを守っているということです。全部を疑わなくて済みますね。
夫の嘘つきが治らないと言われる理由
嘘には目的があり、目的が残るかぎり続く
性格の問題として語られがちですが、そう考えても解決しません。
嘘には必ず目的があります。怒られたくない、面倒を避けたい、失望されたくない、隠したいものがある。その目的がなくならないかぎり、嘘だけをやめさせることはできません。
ですから、「もう嘘はつかない」という約束は、ほとんど守られません。約束を破ったと責めても、また同じことが起きます。
約束させたいなら、嘘をつかないことではなく、行動のほうを決めてください。帰る時間を先に伝える、行き先を家族の予定表に書く。守れたかどうかが目で分かる形なら、確かめられます。
責めるほど、夫の嘘は増える
ここは、こちらの側にも関わるところです。
正直に言ったときに強く責められた経験があると、次からは言わなくなります。本当のことを言うほうが損だと学習した状態です。
もちろん、責めたくなる場面はあります。ただ、正直に言った日と、嘘をつかれた日で、こちらの反応が同じでは、正直に言う理由がなくなります。
言いにくいことを言われたときほど、その場では反応を抑えてください。腹が立つのは当然ですが、次に本当のことを聞けるかどうかが変わります。
嘘が習慣になっている場合
目的がはっきりしない嘘を、日常的につく人もいます。
行っていない店の話をする、会っていない人と会ったことにする、聞かれてもいない経歴を盛る。実害はないのに、なぜそう言うのか分からない嘘です。
この形は、こちらが直そうとしても動きません。付き合い方を決めるほうが現実的です。大事なことだけは書面や記録に残す、口頭の約束は当てにしない。そう決めておくと、こちらの負担が減ります。
夫は、外でも同じように嘘をつくのか?
これも見ておいてください。
職場でも、実家でも、友人にも同じように話を盛る人なら、それは相手を選ばない癖です。こちらへの気持ちとは関係がありません。
ところが、外では通っている人が、こちらにだけ嘘をつく。その場合、こちらに知られたくないことがある、という形になります。
見分け方は、第三者の前での話しぶりです。同じ出来事を、別の人にどう話しているか。子供に話す内容と、こちらに話す内容が違っていないか。そこにずれが出ます。



子供には正直に話しているのに、私には違うことを言っていました



それは、はっきりした形ですね。子供には隠す必要がないということです。隠したい相手が決まっている、と読めます。
しぐさから夫の嘘を見抜こうとしない
目線や声で嘘は分からない
検索すると、しぐさから嘘を見抜く方法がいくつも出てきます。目線が泳ぐ、鼻や口を触る、声が高くなる、まばたきが増える。
これらは、確かな方法ではありません。緊張していれば、嘘をついていなくても同じことが起きます。疑われていると感じただけで、人はそわそわします。
むしろ危ないのは、こちらが確信してしまうことです。しぐさを根拠に問い詰めて、実際には何もなかった。そうなると、こちらだけが疑い深い人として残ります。



目を見て話さないときは嘘だと、ずっと思っていました



そう書かれているものが多いですからね。ただ、それを根拠にすると、こちらが間違えます。もっと確かなものを見ましょう。
代わりに、言ったことのずれを見る
確かなのは、記録です。しぐさは残りませんが、言ったことは残せます。
その日に言われたことを、一行だけ書き留めてください。「今日は同僚のAさんと飲み会、9時に帰る」。それだけです。
1か月分たまると、突き合わせができます。同じ人の名前が出てくる回数、帰る時間の予告と実際のずれ、店の名前の重なり。ここは記憶では追えません。
そして、ずれに気づいても、その場では言わないでください。こちらが数えていると知られた時点で、説明のほうが作り込まれます。
ここが、しぐさで見抜こうとする方法との違いです。しぐさは、こちらの解釈でどうにでもなります。記録は、書いた本人でも動かせません。あとから見返しても、同じ数字が出てきます。
嘘を確かめるために、やってはいけないこと
確かめたい気持ちが強くなると、手が伸びます。ここは線を引いておいてください。
夫の車や持ち物に位置情報の端末を取り付けて、居場所を追う。ストーカー行為等の規制等に関する法律2条3項は、承諾を得ないで位置情報記録・送信装置により位置情報を取得する行為と、承諾を得ないでそうした装置を取り付ける行為を、規制の対象として並べています。
夫の端末を勝手に開けて中を見る形も同じです。他人の識別符号を使って通信サービスにログインすれば、不正アクセス禁止法に触れます。同法11条の罰則は、3年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金です。
夫婦だから許される、という決まりはありません。やった時点で、こちらが責められる側になります。浮気があってもなくても、そこで話し合いが成立しなくなります。
嘘をつかれていた側が、法律に触れる側になる。この入れ替わりが、いちばん避けたいところです。
記録の残し方
難しく考えなくて構いません。手帳の隅に、一行ずつで足ります。
| 書くこと | 例 |
|---|---|
| 日付 | 10月14日(火) |
| 言われたこと | 「Aさんと飲み会、9時に帰る」 |
| 実際どうだったか | 帰宅は11時40分 |
| 気づいたこと | におい、服装、機嫌など一言 |
置き場所には気をつけてください。家族で使っている端末や、写真が同期される場所には残さないでください。見つかった時点で、こちらが疑っていることが知られます。
紙の手帳が、いちばん安全です。仕事の予定と同じページに紛れさせておくと、見られても目立ちません。
毎日つける必要はありません。気づいた日だけで足ります。
夫の小さな嘘と、隠しごとを守るための嘘の違い
2つは、ばれたあとの反応で分かれる
中身だけを見ても区別がつきません。ばれたときの反応を見てください。
| 小さな嘘 | 守るための嘘 | |
|---|---|---|
| ばれたとき | 笑ってごまかす。すぐ認める | 強く否定する。話をそらす |
| こちらが怒ると | 謝る | 逆に怒る。責め返してくる |
| そのあと | 同じ嘘は減る | より慎重に隠すようになる |
| 説明 | 細かいところまで話す | 大枠だけで、それ以上が出ない |
2行目が、いちばん分かりやすい違いです。やましいところがない人は、責められても怒り返しません。逆ギレという形が出るなら、そこは守っています。
お金についての嘘は、あとで効いてくる
嘘の中でも、お金に関するものは扱いが違います。
収入を少なく言う、貯金があるのに無いと言う、借金を隠す。これらは、離婚の話になったときに財産分与で問題になります。民法768条3項は、当事者双方が婚姻中に取得し、または維持した財産の額や寄与の程度など、一切の事情を考慮して分与を定めると規定しています。
つまり、隠されている財産があるかどうかは、金額に直結します。お金についての嘘に気づいたら、日付とあわせて書き留めておいてください。
源泉徴収票、通帳、保険の証券。手元に写しがあるなら、いまのうちに取っておいてください。家を出たあとでは手が届きません。
原本を持ち出す必要はありません。数字が読める形で撮っておけば足ります。撮ったものは、共有していない場所に置いてください。



収入を正確に教えてもらったことが、一度もありません



それは珍しくありません。ただ、源泉徴収票は家に届きます。年末から年明けに、郵便物を気にしてみてください。
こちらを守るための嘘もある
全部が悪い嘘とは限りません。
体の不調を隠している、仕事がうまくいっていないことを言えない、親のことで悩んでいる。心配をかけたくないという理由で黙る人がいます。
この場合、隠す方向の行動が出ません。端末の扱いも、お金の使い方も変わりません。変わっているのは、口数と表情のほうです。
そこを見分けたうえで、責める形ではなく心配する形で聞いてみてください。「体は大丈夫?」から入ると、話すことがあります。
この場合、嘘をやめさせようとしないでください。言えない事情のほうが先にあります。話せる相手だと分かれば、そのうち出てきます。
夫の嘘に、口裏を合わせる相手がいるか
ここまで来ると、話が変わります。
同僚と飲んでいたと言われて、その同僚に会う機会があった。そこで話を合わせてきた。あるいは、こちらが聞く前から向こうが説明を始めた。準備された答えは、聞かなくても出てきます。
口裏を合わせる相手がいるということは、その人も事情を知っているということです。ただし、そこを突いても進みません。相手は夫の側の人だからです。
ここで分かるのは、こちらが自分で確かめられる範囲を超えている、ということです。周りが協力している状態で、こちらだけが本当のことを知らない。その形になっているなら、そこが判断の地点です。



同僚の方に聞いたら、すらすらと同じ話をされました…



そこまでそろっていると、こちらから聞いて分かることは残っていません。聞き方を変えるより、確かめ方を変える段階です。
夫が嘘つきでも、問い詰めないほうがいい場合
夫の嘘を指摘すると、確かめる手立てがなくなる
嘘に気づいたとき、その場で言いたくなります。ここは、目的で決めてください。
| こちらの目的 | 問い詰めるか |
|---|---|
| 嘘をやめてほしいだけ | 言ってよい。ただし責めずに、事実だけ |
| 何を隠しているか知りたい | 言わない。指摘した時点で隠される |
| 離婚を考えている | 言わない。材料をそろえるほうが先 |
| お金のことを確かめたい | 言わない。書類を先に押さえる |
下の3つでは、こちらが気づいていることを知らせないほうが進みます。知らせた時点で、相手の守り方が変わります。
気づかないふりを続けるつらさ
ただ、これはこれで負担です。
目の前で嘘をつかれているのに、そうですかと聞いている。その日の夕食を普通に出す。相手は気づかれていないと思っている。一人だけ知っている状態は、思っている以上に消耗します。
ですから、いつまで続けるかを先に決めてください。3か月なら3か月。期限を決めずに続けると、終わりが来ません。
そして、その期間に何を集めるのかも決めておいてください。目的のない我慢は、ただ削られるだけです。



知らないふりをしている自分が、だんだん嫌になってきます



それは当然です。だからこそ、いつまでと決めてください。終わりがある我慢と、終わりのない我慢では、しんどさがまるで違います。
言うなら、責めずに事実だけ
それでも言うと決めたなら、言い方があります。
「嘘つき」「信用できない」という言葉を使うと、相手は人格を否定されたと受け取ります。そこから先は、話し合いになりません。
使うのは事実だけです。「あの日、9時に帰ると言っていたけれど、11時だった」。評価を足さずに、起きたことだけを言ってください。
そして、1回につき1つにしてください。まとめて並べると、逆ギレされて終わります。
言ったあとに謝られたら、そこで終わりにしてください。追い打ちをかけると、次から認めなくなります。
言う時間帯も選んでください。相手が疲れて帰ってきた直後や、こちらが感情的になっている夜は避けたほうがいいです。休みの日の昼間のほうが、話が続きます。
夫の嘘に、こちらが慣れてしまう前に
長く続くと、こちらが慣れます。慣れることは、悪いことばかりではありません。いちいち傷つかずに済むからです。
ただ、慣れると数えなくなります。数えるのをやめた時点で、あとから示せるものがなくなります。
離婚を考えていなくても、記録だけは続けてください。使わずに済めば、それでかまいません。手帳の隅に一行書くだけなので、負担にはなりません。
そして、いつか話し合うことになったとき、こちらが持っているのはその記録だけです。感情で話すと水掛け論になりますが、日付と事実なら反論されません。



もう慣れてしまって、何とも思わなくなりました



それは、こちらが守りに入った形です。ただ、記録だけは続けてください。気持ちが動かない時期こそ、淡々と書けます。
夫の嘘が、子供にも向いている場合
ここは、別に扱ってください。
子供との約束を守らない、行くと言った行事に来ない、買うと言ったものを買わない。夫婦の間の嘘とは、意味が違います。
子供は、期待しなくなることで自分を守ります。もう最初から当てにしていない、という顔をするようになります。そこまで来ると、あとから関係を戻すのは簡単ではありません。
この点だけは、こちらから伝えてください。夫婦の話ではなく、子供の話として。「あの子は楽しみにしていた」という事実だけを、責めずに伝えるほうが届きます。
それでも変わらないなら、子供に約束させないようにしてください。期待させて裏切られる回数を減らすほうが、子供のためになります。



上の子が、もうお父さんには期待していないと言っていました



子供のその言葉は、重いですね。夫婦の間のことより、そこを先に伝えたほうがいいかもしれません。届く相手なら、そこで動くことがあります。
夫を信用できない状態が続いたときに起きること
確かめる作業が、生活に居座る
いちばん大きいのが、これです。
言われたことを、いちいち頭の中で検算するようになります。その店は本当にあるのか、その人は実在するのか、その時間に電車はあるのか。会話のたびに、確かめる作業が発生します。
これが何年も続くと、夫と話すこと自体が負担になります。話さなければ検算しなくて済むので、会話が減っていきます。
会話が減ると、外から見た夫婦は静かになります。周りには落ち着いた夫婦に映ります。ここが、周りに伝わらない理由です。
そして、静かになった時点で、こちらは相手の生活を知る手がかりを失います。話さなければ嘘も出てきませんが、本当のことも出てきません。ここが、この状態のいちばん厄介なところです。
こちらの側にも変化が出る
信用できない状態が続くと、こちらの行動も変わります。
- 夫の言葉を、無意識に裏取りするようになる
- 予定を聞くときに、探るような聞き方になる
- こちらも、本当のことを言わなくなる
- 相手の携帯が気になって仕方なくなる
3つ目が起きると、関係が同じ形になります。信用していない相手には、こちらも本当のことを言わなくなります。
4つ目まで来ているなら、そこは止めてください。見てしまうと、こちらが法律に触れる側になります。
そして、見ても終わりません。1回見て何も出てこなければ、次はもっと見たくなります。出てくれば、今度はその先が知りたくなります。見ることで区切りがつくことは、まずありません。
体のほうに出ることもある
気を張り続けていると、体に出ます。
夫が帰ってくる音で目が覚める、休みの日に食欲がない、動悸がする。気持ちの問題として抱えているうちに、体のほうが先に参ることがあります。
眠れない日が何週間も続いているなら、そちらを先に受診してください。確かめる作業より、そちらが優先です。
夫の嘘について、周りに話すとき
この悩みは、伝わりにくい部類です。
手を上げられているわけでも、お金を入れられていないわけでもない。ひとつずつ話すと、その程度のことかと受け取られます。「男の人はそんなもの」で終わることもあります。
話すなら、回数と偏りで伝えてください。「この3か月で、時間と行き先の嘘が11回ありました」。数字にすると、受け取られ方が変わります。書き留めておくと、こういう場面でも使えます。
相手は選んでください。夫と接点のある人に話すと、こちらが数えていることまで伝わります。
夫のことで気を張り続けていると、体のほうが先に参ります。眠れない、食べられない、動悸がする。そうした日が何週間も続いているなら、気持ちの問題として抱え込まずに、内科や心療内科を受診してください。確かめることより、そちらが先です。
夫の嘘つきでよくある質問
夫の嘘つきは、治せますか?
嘘そのものを直そうとするより、目的を減らすほうが現実的です。正直に言っても責められない、と分かれば減ることがあります。
ただし、隠したいものがある場合の嘘は、そこが片づかないかぎり続きます。約束では止まりません。
その場合、直すべきは嘘ではなく、隠されているもののほうです。そこを片づけないまま「嘘をやめて」と言っても、上手に隠すようになるだけです。
夫の嘘を録音してもいいですか?
自分が参加している会話を録音することは、一般に問題になりません。相手に伝えていなくても同じです。
問題になるのは、自分がいない場所に録音の機器を仕掛ける形です。そこは別の話になるので、やらないでください。
録音したものが役に立つのは、相手が認めた場面です。言い争いの録音は、こちらの言い方まで残るので、必ずしも有利になりません。
夫が嘘つきなことは、離婚の理由になりますか?
嘘をつくこと自体は、条文に並んでいません。何年、どういう嘘が続いたかを示せるかどうかで扱いが変わります。
二人が離婚に合意するなら、理由を説明する必要はありません。理由が問題になるのは、相手が応じない場合だけです。
民法770条1項は、離婚の訴えを起こせる場合として5つを並べています。不貞な行為、悪意の遺棄、3年以上の生死不明、強度の精神病、そして「その他婚姻を継続し難い重大な事由」です。前の4つにあてはまらない場合は、5号のこの部分で判断されます。
ここで見られるのは、何がいつから、どのくらいの期間続いたかです。記録があるかどうかで、示せる中身が変わります。離婚を決めていなくても、日付だけは残しておいてください。
ですから、嘘そのものより、それによって夫婦の関係がどうなったかを示すことになります。会話がなくなった、生活が別になった。そこも書き留めておいてください。
夫が嘘つきだと、子供に影響しますか?
子供の前で嘘をつく、子供に嘘の口裏合わせを頼む。この2つが出ているなら、そこは伝えたほうがいいところです。
ただし、子供の前で夫を責めないでください。子供が板挟みになります。二人だけのときに、その1点だけを伝えてください。
口裏合わせを頼まれた子供は、こちらに嘘をつくことになります。それを続けさせないでください。子供には、正直に言っていいと伝えておいてください。
夫が嘘つきかどうか、周りに相談していいですか?
相手は選んでください。夫の実家、共通の友人、夫の同僚。ここに話すと、たいてい本人に伝わります。
伝わると、こちらが気づいていることも知られます。確かめるつもりがあるなら、夫と接点のない相手にしてください。
誰にも言えないなら、市区町村の家庭の相談窓口を使ってください。名前を出さずに電話できるところもあります。答えをもらうためでなくても、話を聞いてもらうだけで構いません。
夫の嘘を数えるのを、いつやめるか
記録をすすめてきましたが、終わりも決めておいてください。
数え続けること自体が、生活になってしまうことがあります。夫が何か言うたびに手帳を開く。それが習慣になると、確かめるために暮らしている状態になります。
ですから、3か月と決めてください。3か月で偏りが出なければ、そこは癖として付き合う。偏りが出たら、次をどうするかを決める。そう決めておくと、終わりが来ます。
そして、期限が来たら一度手帳を閉じてください。続けるかどうかは、そこで決め直せば足ります。
偏りが出た場合、次にやることは決まっています。その偏っている部分だけを確かめる形にすることです。全部を調べる必要はありません。時間と行き先に偏っているなら、そこだけで足ります。
夫の嘘は、しぐさではなく記録で見る
嘘には目的があります。目的が残るかぎり、約束させても続きます。ですから、直そうとするより、種類を分けるほうが先です。
時間、お金、行き先、人。嘘が特定のことに偏っているなら、そこに守っているものがあります。散らばっているなら、その人の癖に近いところです。
そして、目線やしぐさで見抜こうとしないでください。確かなのは、言われたことを一行ずつ書き留めておくことだけです。ずれは、記憶ではなく記録から出てきます。
夫を信じられない自分を、責めなくていい
最後に、ひとつだけ書いておきます。
疑い深くなった自分が嫌だ、という方がとても多くいます。こんなふうに人の言葉を疑う人間ではなかったのに、と。
それは、性格が変わったのではありません。嘘をつかれ続けた人が信じなくなるのは、学習した結果です。同じことが何度も起きれば、たいていの人がそうなります。
元に戻すには、疑わないよう努力するのではなく、疑わなくて済む材料が要ります。記録を取るのは、そのためでもあります。数えているあいだは、頭の中で回し続けなくて済みます。
あわせて読みたい記事
- 夫にLINEを無視される。既読がつかない状態が続くとき
- 夫が休日にひとりで出かける。行き先を聞けなくなった妻へ
- 夫が帰ってこない日が増えた。泊まりの理由をどう確かめるか
- 浮気を自分で調べようとして失敗する3つのこと
- 浮気を疑って白だった場合。夫にどう向き合うか
出典:e-Gov法令検索(民法)。この記事は法律の一般的な説明であり、個別の事案についての判断は弁護士に確認してください。





コメント