浮気調査を頼もうかと考えて、料金のページを開いて閉じた。相場を調べたら12万円と書いてあるところもあれば、60万円と書いてあるところもあって、どちらが本当なのか分からなくなった。
どちらも本当です。同じ「浮気調査」という名前でも、中身が違うからです。
そして、ここがいちばん知られていないところなのですが、この金額は依頼する側で下げられます。値切るという意味ではありません。費用の決まり方に、こちらが動かせる部分があるという意味です。
この記事では、費用がどう決まるのかを分解して、そのうえで金額を下げる方法を書きます。見積もりを取る前に読んでおくと、出てきた数字が高いのか安いのか判断できます。
浮気調査の費用が12万円から59万円まで開く理由
妻調べても金額がばらばらで、いくら用意すればいいのか分かりません…



ばらつくのには理由があります。まず、何にお金がかかっているのかを見てください。そこが分かると、自分の場合がどのあたりに来るか読めます。
浮気調査の中身は、尾行と張り込みと聞き込み
そもそも何をする仕事なのかは、法律に書かれています。
探偵業の業務の適正化に関する法律 第二条
この法律において「探偵業務」とは、他人の依頼を受けて、特定人の所在又は行動についての情報であって当該依頼に係るものを収集することを目的として面接による聞込み、尾行、張込みその他これらに類する方法により実地の調査を行い、その調査の結果を当該依頼者に報告する業務をいう。
機械で調べる仕事ではありません。人が実際に張り込み、人が尾行します。ということは、費用の大部分は人件費です。
ここが分かると、金額のばらつきが読めるようになります。何人が、何時間、何日動いたか。それがそのまま金額になります。
浮気調査の料金の出し方は3つある
会社によって、料金の見せ方が違います。大きく3つです。
| 出し方 | 金額の決まり方 | 気をつけるところ |
|---|---|---|
| 時間制 | 調査員の人数×時間×単価 | 1時間あたりが安く見えても、人数と時間で膨らむ |
| パック | ◯時間ぶん、◯日ぶんで定額 | 使い切らなくても返らない。超えたら追加 |
| 成功報酬 | 着手金+成果が出た場合の報酬 | 「成功」の定義を先に確認する |
広告で見かける「1時間◯◯円から」は、たいてい時間制の単価です。調査員1人あたりの数字なので、実際に2人動けば倍になります。安く見える数字の多くはここです。
成功報酬でとくに確認したいのが「成功」の中身です。写真が撮れたら成功なのか、不貞の事実を示せる写真でなければ成功ではないのか。ここが曖昧なまま契約すると、あとで揉めます。
浮気調査の費用に含まれるもの、含まれないもの
調査そのもの以外にもお金がかかります。ここが会社によって扱いが分かれます。
- 車両費 尾行に車を使う場合。1日あたりで加算されることが多い
- 交通費 電車、タクシー、高速代、駐車場代
- 出張費 対象者が遠方へ移動した場合。宿泊がつくこともある
- 機材費 撮影機材の使用料
- 報告書の作成費 書式にまとめる手間の分
この5つを調査料金に含めている会社と、実費として別に請求する会社があります。同じ調査でも、この扱いだけで最終的な金額が数万円から十数万円変わります。
見積もりを比べるときは、調査料金の数字だけを見ないでください。込みなのか別なのかを、必ず聞いてください。



安いところに頼んだら、あとから請求が増えるということですか?



そうなる場合があります。ただ、これは防げます。あとで書きますが、契約の前に金額の見込みを書面で説明することが法律で決められているので、そこを見れば分かります。
浮気調査の費用が高くなるのはどんな場合か
同じ1日でも、条件によって上のほうに寄ります。跳ねやすいのは次の5つです。
| 条件 | なぜ高くなるか |
|---|---|
| 車で移動する | 追跡用の車と運転する人が要る。人数が増える |
| 遠方へ出る | 移動時間も稼働時間に入る。宿泊がつくこともある |
| 深夜から早朝にかけて動く | 時間帯によって単価が上がる会社がある |
| 相手がすでに警戒している | 距離を取る必要があり、日数が延びやすい |
| 出発地点が読めない | 自宅と職場の両方を張るので人数が倍になる |
下の2つは、自分の動き方で変えられます。問い詰めていない状態のほうが安く済みます。相手が普段どおりに動くからです。
いちばん下の「出発地点が読めない」も、こちらの情報しだいです。何時に家を出て、どの駅を使って、何時ごろ会社を出るかが分かっていれば、張る場所を1か所に絞れます。



問い詰めるのを我慢したほうが、お金の面でも得ということですか…



身も蓋もない話ですが、そうです。一度警戒されると、行動が変わって、そのぶん日数がかかります。気持ちの面でも金額の面でも、順番を守るほうが軽く済みます。
浮気調査の費用は調査日数と人数で決まる
ここが本題です。内訳を並べると、動くのは2つしかありません。
尾行は2人以上でないと成り立たない
1人で尾行することは、ほとんどありません。理由は単純で、1人だと見失うからです。
対象者が駅で改札を通る、店に入る、途中で人と合流する。そのたびに位置を入れ替えないと、同じ人がずっと後ろにいる状態になって気づかれます。建物に入られたときも、正面と裏口の両方を見る必要があります。
車での移動が想定される場合は3人になることもあります。人数はこちらの希望で減らせる部分ではありません。減らすと失敗して、やり直しでかえって高くつきます。
浮気調査の日数が費用を決める
人数が動かせない以上、金額を決めるのは日数です。うな探偵社が公開している費用の例を見ると、それがはっきり出ています。
| 調査の日数 | 費用の例 |
|---|---|
| 1日 | 12万円〜19万円 |
| 2日 | 33万円〜59万円 |
1日と2日で、2倍以上に開いています。単純な倍ではないのは、2日目のほうが張り込みの時間が長くなりやすいからです。
逆に言えば、1日で決まるか、2日かかるかで、支払う額が20万円以上変わります。ここを分けるのが、依頼する前の準備です。
浮気調査は1日あたり何時間動くのか?
1日といっても24時間ではありません。多くの会社が、1日を8時間から10時間として組んでいます。
問題は、この時間をどこに当てるかです。夕方に会社を出るところから押さえたいなら、17時から深夜までになります。朝から張るなら、その日の夕方までで終わってしまいます。
ここで効くのが、帰宅時刻の記録です。いつも何時に帰るかが分かっていれば、その前後だけに時間を寄せられます。朝から張る必要がなくなるので、同じ1日でも中身が濃くなります。
超過した分は追加料金になります。「あと2時間だけ延ばしますか」と現場から連絡が来ることがあるので、どこまで延ばすかは先に決めておいてください。
浮気調査が空振りになる日
日数が増える最大の原因は、対象者が動かない日に調査員を出したことです。
朝から夜まで張り込んで、会社と家を往復しただけで終わる。この1日にも、当然お金はかかります。写真は1枚も撮れていません。
調査会社の側で日を選ぶことはできません。対象者の生活を知らないからです。知っているのは、同じ家に住んでいる人だけです。



つまり、私がどの日を指定するかで金額が変わるんですね…



そこがいちばん効きます。次で、何を渡せばいいかを具体的に書きます。
浮気調査の日数を減らすために自分でできる準備
渡す情報が多いほど、調査員は当たりの日に出られます。次の5つを用意してください。
1 遅くなる曜日を数字で出す
「最近よく遅い」では日を選べません。カレンダーに帰宅時刻を書いて、1か月ぶん並べてください。
並べると、たいてい偏りが出ます。金曜だけ日付をまたぐ、水曜と土曜が遅い、月末だけ泊まりがある。この偏りが、そのまま調査日の候補になります。
1か月待てないと感じるかもしれませんが、この1か月で20万円以上変わることがあります。急いで空振りするより早く終わります。
2 出かける日の身なりと持ち物を控える
当日の服装が分かっていると、対象者を見つけるまでの時間が短くなります。人混みの中から探す作業が減るからです。
合わせて、次のことも書いておいてください。
- 出勤に使う駅と、いつも乗る時間
- 車を使う日と使わない日、車種とナンバー
- 会社の場所と、退勤の時間帯
- よく行く店や、話に出てくる地名
どれも同居している人なら知っていることです。相手のスマホを見る必要はありません。
3 顔がはっきり写った写真を用意する
意外に用意できない人が多いところです。家族の写真はあっても、正面から顔が分かるものがない。
できれば全身が写っていて、最近のものがいいです。髪型が変わっていると、それだけで見つけるのに時間がかかります。
4 何が取れたら終わりにするかを決めておく
これを決めずに始めると、調査が延びます。
相手と会っている写真が1回ぶん取れた時点で終わるのか、複数回そろうまで続けるのか。慰謝料を請求するつもりなら複数回あったほうが有利ですが、その分だけ日数が増えます。
「あと1日あれば決定的なものが取れるかもしれない」は、始めてから必ず出てきます。そのときに冷静な判断はできません。先に線を引いてください。



ここまで用意してから相談したほうがいいということですか?



そろっていなくても相談はできます。ただ、そろっていれば1回目で調査日の話まで進みます。ない場合は、生活の様子を聞き取るところから始まるので、その分だけ日にちが動きます。
5 浮気調査の費用をどこから出すかを決める
意外と多いのが、金額の目処が立たないまま相談に行って、そこで止まってしまう人です。
先に決めておくのは2つです。いくらまでなら出せるかと、そのお金をどこから持ってくるかです。
- 自分名義の預金から出す。いちばん動きが見えにくい
- 自分名義のカードを使う。明細を紙で受け取らない設定にしておく
- 実家に相談する。事情を話すことになるので、そこも含めて考える
家計を一つの口座でまとめている家庭では、まとまった額が動けば気づかれます。金額そのものより、動かした形跡から知られることのほうが多いです。
用意できる額が決まると、相談の中身が変わります。日数から入るのではなく、この金額で何ができるかという話から始められるからです。
浮気調査を頼む時期でも費用が変わる
準備がそろったら、いつ動くかです。当たりやすい日があります。
- 連休の前後。予定を作りやすく、こちらにも説明がつきやすい時期
- 相手の誕生日や、二人にとって意味のある日付
- 「出張」「接待」と説明された日
- 給料日のあと。使える金額が増える
3つ目は分かりやすい候補です。説明された日程が本当かどうかは、その日に見れば分かります。何もなければ、その説明は本当だったということです。
逆に避けたいのは、こちらが不自然に動いた直後です。旅行から帰った翌日、けんかをした週、実家に帰ると言った日。相手が身構えている時期に当てると、空振りになります。



来月に泊まりの出張があると言われています。その日が候補になりますか?



有力な候補です。泊まりなら移動先まで追うことになるので費用は上がりますが、そのぶん一度で決まる可能性が高くなります。相談のときに、その日程を最初に伝えてください。
浮気調査の見積もりで見るところ
見積もりが出てきたとき、どこを見ればいいのか。ここは法律が助けになります。
契約の前に、書面で説明する義務がある
探偵業法の第8条1項に、契約の前に依頼者へ書面を渡して説明しなければならない事項が並んでいます。金額はその7号です。
探偵業の業務の適正化に関する法律 第八条第一項
探偵業者は、依頼者と探偵業務を行う契約を締結しようとするときは、あらかじめ、当該依頼者に対し、次に掲げる事項について書面を交付して説明しなければならない。
七 探偵業務の対価その他の当該探偵業務の依頼者が支払わなければならない金銭の概算額及び支払時期
八 契約の解除に関する事項
九 探偵業務に関して作成し、又は取得した資料の処分に関する事項
大事なのは「対価その他の支払わなければならない金銭の」という書き方です。調査料金だけでなく、こちらが払うことになる金額の全部について、契約の前に説明する義務があります。
ですから、口頭だけで金額の話をして契約を急ぐ会社は、その時点で外して問題ありません。法律で決まっていることをやっていないからです。
書面で確認する4つ
渡された書面で、次の4つを見てください。
| 見るところ | 確かめること |
|---|---|
| 金銭の概算額 | 調査料金だけか、経費も入った総額か |
| 支払時期 | 前払いか、着手金と残金か、後払いか |
| 契約の解除 | 途中でやめた場合、いくら戻るのか |
| 資料の処分 | 写真や記録を、いつ、どう処分するのか |
4つ目を見る人はほとんどいませんが、この記録は自分の家庭のことです。調査が終わったあとに会社側で残るのか消えるのか、確認しておいて損はありません。第10条で、業務上知った秘密を漏らしてはならないことも定められています。
契約したあとに、もう一通もらう書面
書面は2回渡されます。契約の前と、契約したあとです。あとの1通は第8条2項に定めがあり、金額の書き方が変わります。
| 契約の前(8条1項) | 契約のあと(8条2項) | |
|---|---|---|
| 金額 | 概算額 | 額、支払時期、支払方法 |
| 調査の中身 | 提供できる業務の内容 | 調査の内容、期間、方法 |
| 報告 | ― | 報告の方法と期限 |
前は「概算」ですが、あとは「額」です。ここで数字が確定します。前に聞いた概算と、あとの書面の額が違っていたら、その場で理由を聞いてください。
もう一つ見ておきたいのが、報告の期限です。ここが書かれていないと、写真がいつ手元に来るのか分からないまま待つことになります。弁護士との打ち合わせを入れる予定があるなら、期限は先に決めておいてください。
届出をしている会社かどうかを見る
探偵業は、営業所ごとに都道府県の公安委員会へ届け出ることが第4条で義務づけられています。届出をした公安委員会の名称は、先ほどの書面の2号に入っています。
届出番号を出していない会社は、その時点で候補から外してください。ここは資格ではなく届出なので、出していること自体は最低条件です。



逆に言うと、届出があることは「安心の証」ではありません。届け出れば誰でも営業できます。だから、そこから先は金額の出し方と実績で見ることになります。
浮気調査の相談で最初に聞かれること
相談の場で何を聞かれるのかが分かっていると、身構えずに済みます。だいたい次の順です。
| 聞かれること | 用意しておくと早いもの |
|---|---|
| いつから様子が変わったか | 変わり始めた時期のめやす |
| どんな変化があったか | 帰宅時刻の記録 |
| 対象者の生活 | 使う駅、勤務先、車の有無 |
| 何をしたいのか | 離婚するのか、しないのか、まだ決めていないのか |
| いくらまで出せるか | 先に決めた上限 |
4つ目で答えに詰まる人が多いのですが、「まだ決めていない」で構いません。決まっていないなら、証拠の作り方が変わるだけです。決めていないのに決めたふりをするほうが、あとで困ります。
逆に、この5つを聞かずに金額の話だけを進めてくる相手なら、その場で決めないでください。持ち帰って構いません。



相談のときに、泣いてしまいそうで怖いです…



珍しいことではありません。電話やメールでの相談を先にして、話す内容を整理してから会うという順番もあります。いきなり事務所へ行かなくても構いません。
浮気調査の費用を抑えられる会社の特徴
ここまでを踏まえると、見るところは3つに絞れます。
- 日数ごとの金額を先に出しているか。桁が分からないまま相談に行くと比べられません
- 出張費と交通費が込みか。ここが別だと、遠方に動かれた日に跳ねます
- 相談の段階で、日数を減らす前提の話をしてくれるか
3つ目が分かれ目です。こちらが持っている情報を聞かずに、いきなり日数の見積もりを出してくる会社は、日数を減らす気がありません。
逆に、こう言われたら信用していいと思います。「その曜日なら1日で足りるかもしれません」「まず1日だけやってみて、結果を見てから決めましょう」。売上を減らす提案をしてくる相手は、続けて頼まれる前提で話しています。
もう一つ、何社も見て回るのはすすめません。同じ話を何度もすることになりますし、そのたびに気持ちが削られます。ここまでの3つで判断できるので、書面を見て納得できたところに決めてください。
比べるとしても2社までで足ります。迷っている時間そのものが、確かめられない時間です。



何社も相談したほうが安く済むものだと思っていました…



相見積もりで下がるのは、日数が同じ場合です。日数が違えば比べようがありません。値段を下げるより、日数を減らすほうが効きます。
ここまでを一度まとめます。金額を決めるのは日数で、日数を決めるのはこちらが渡す情報です。会社を選ぶときに見るのは、その情報を聞こうとするかどうかです。安さを競っている広告より、そこを見てください。
この3つを満たしているところとして、このサイトでは1社だけ挙げています。
浮気調査を扱う事務所の多くは、費用を公開していません。問い合わせて、事情を話して、そこで初めて金額が出てきます。比べる相手がいないので、出てきた額が高いのかどうかを、依頼する側は判断できません。ここが、この業界で費用が膨らみやすい理由です。
そのうえで、当サイトが紹介しているのは、うな探偵社の1社だけです。理由は3つあります。
- うな探偵社が調査費用の例を日数ごとに公開していること。あなたが見積もりを取る前に、金額の桁が分かります
- 出張費と交通費をその金額に含めていること。あとから経費を足されるかどうかは、この業界でもめる点です
- 全国調査業協同組合の理事がうな探偵社に在籍していること。この組合は警察庁が所管し、内閣総理大臣の認可を受けた組織です
うな探偵社は創業27年、解決実績は2万件を超えるとしています。浮気調査のほかに、人探し調査と家出調査も扱っています。あなたが相談するだけなら費用はかからず、24時間受け付けています。
リンク先のページでは、調査の流れ、1日と2日の場合の費用の例、実際の調査報告書の見本を見ることができます。依頼するかどうかは、その金額を見てから決めれば足ります。
浮気調査の費用を相手に請求できる場合
かかった費用を相手に払わせられないか。よく聞かれるところなので、正確に書きます。
請求の根拠は民法709条
不貞行為があった場合、慰謝料を請求する根拠になるのが民法709条です。
民法第七百九条 故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う。
ここで書かれているのは「これによって生じた損害」です。つまり、その行為との間につながりのある損害に限られます。
浮気調査の費用が全額認められるとは限らない
調査費用を損害として請求すること自体はできます。ただし、かかった額がそのまま通るわけではありません。
争点になるのは、その調査が立証のために必要で、金額として相当だったかどうかです。必要以上に日数をかけた分や、明らかに高額な部分は、認められない可能性があります。
この判断は事案ごとに変わります。実際にいくら認められるかは弁護士に確認してください。ここで押さえておきたいのは「あとで取り返せるから高くても構わない」とは考えないほうがいいということです。
浮気調査の費用を請求するために取っておくもの
請求する可能性が少しでもあるなら、3つを残してください。あとから作れないものばかりです。
- 領収書。誰が誰にいくら払ったかが分かるもの
- 契約書。調査の内容、期間、方法が書かれた8条2項の書面
- 報告書。日時と場所が入った本体
2つ目を捨ててしまう人がいます。契約書は、その調査が何のために必要だったかを示すものです。金額の根拠を聞かれたときに、領収書だけでは説明が足りません。
保管場所は、家の中を避けてください。実家、職場のロッカー、貸金庫。夫が見つけたら、そこから状況が動きます。データで持つなら、共有していない場所に置いてください。
請求できる相手は2人いる
不貞行為は2人でするものなので、請求できる相手は夫と、相手の女性の両方です。どちらか一方に全額を請求することも、両方に分けて請求することもできます。
ただし合計で二重に取れるわけではありません。片方から受け取った分は、もう片方への請求から差し引かれます。



相手の女性にも請求するとなると、こちらの名前も知られますよね…



そうなります。だから、請求するかどうかは金額だけで決めないほうがいいです。相手に知られたくない、職場に波風を立てたくないという理由で、夫にだけ請求する人もいます。
浮気調査の費用と慰謝料は分けて考える
混ざりやすいので分けておきます。請求できるものは2種類あります。
| 中身 | 金額の決まり方 | |
|---|---|---|
| 慰謝料 | 精神的な苦痛に対するもの | 婚姻期間、不貞の期間と回数、離婚に至ったかどうかなどで変わる |
| 調査費用 | 実際に支払った調査の代金 | 立証に必要で相当な範囲に限られる |
慰謝料の金額に決まった額はありません。事情の積み重ねで動きます。ネットに出ている「相場」の数字は、過去の事例をならしたものであって、自分の家庭に当てはまるとは限りません。
ここで押さえておきたいのは、調査費用をかければ慰謝料が増えるわけではないということです。40万円かけても、20万円かけても、認められる慰謝料の額は変わりません。変わるのは、証明できるかどうかだけです。
だから、必要な分だけ取って終わるのが正解になります。日数を減らす準備の話に戻ってくるのは、そのためです。
請求には期限がある
民法724条で、損害と加害者を知ったときから3年、行為のときから20年で時効になると定められています。
「知ったとき」がいつになるかは争いになる部分です。疑い始めた時点なのか、証拠を得た時点なのか。心当たりがあって何年も置いている場合は、早めに弁護士に確認してください。
浮気調査の費用でよくある質問
浮気調査の費用の相場はいくらですか?
相場という言い方があまり意味を持たない分野です。日数と人数で決まるので、条件が違えば金額も違います。
目安として置くなら、1日で12万円台から、2日かかると30万円を超えるあたりです。ただしこれは調査員の人数や地域で動きます。他社の広告に出ている数字と比べるときは、その金額に経費が入っているかどうかを必ず見てください。
浮気調査の費用を分割で払えますか?
会社によります。カード払いに対応しているところ、分割に応じるところがあります。
注意したいのは、支払い方法によって明細が家に届くことです。カードの明細を夫が見る家庭なら、そこから気づかれます。支払い方法は、相談の段階で受け取り方も含めて確認してください。
浮気調査で成果がなかった場合、費用は戻りますか?
時間制とパックの場合、動いた分の費用はかかります。調査員が実際に張り込んでいるからです。
成功報酬の場合は、着手金は戻らず、成果に応じた報酬が発生しない形になります。ただし「成果」の定義が契約書に書かれていないと揉めるので、そこは事前に確認してください。契約の解除については、探偵業法8条1項8号で書面に書くことが決められています。
安い浮気調査は避けたほうがいいですか?
安いこと自体は問題ではありません。見るべきなのは、なぜ安いのかです。
調査員が1人だから安いのなら、失敗する可能性が上がります。経費が別だから安く見えるだけなら、最終的な額は変わりません。逆に、日数を減らす前提で組んでいるから安いのなら、それは正しい安さです。金額そのものではなく、金額の作り方を聞いてください。
浮気調査の費用は誰にも知られずに払えますか?
方法はあります。自分名義の口座やカードを使い、明細を紙で受け取らないようにします。
ただ、家計を一つにしている家庭では、まとまった額が動けば気づかれる可能性があります。心配な場合は、相談のときにその事情を伝えてください。支払いの時期を分ける、受け取り方法を変えるといった調整ができることがあります。
浮気調査の途中でやめたら、費用はどうなりますか?
やめること自体はできます。戻る額は契約の内容によります。
探偵業法8条1項8号で、契約の解除に関する事項は契約前の書面に書くことが決められています。ですから、頼む前に「途中でやめた場合はどうなるか」を必ず読んでください。動いた分だけ精算する形なのか、パックの残りは戻らないのか。ここは会社によってはっきり違います。
やめたくなる理由は、たいてい2つです。相手が警戒し始めて成果が出ないと分かったときと、白かもしれないと思い始めたときです。どちらもありうるので、始める前に解除の条件を見ておいてください。
浮気調査の費用は、貯金がなくても頼めますか?
用意できる金額を先に伝えてください。それが一番早いです。
「いくらまで出せます」と伝えると、その範囲で何ができるかという話に変わります。1日だけにして結果を見る、確度の高い日に絞る、といった組み方になります。予算を言わずに相談すると、こちらの事情が分からないまま標準的な日数で見積もりが出てきます。
言いにくいと感じるかもしれませんが、金額を先に出すことは値切りではありません。日数を決めるための条件です。



予算を先に言うと、足元を見られたりしませんか…?



予算を伝えたら急に見積もりがその額ぴったりになった、という会社なら、そこは外していいと思います。判断する材料が一つ増えたということです。
見積もりだけ取ることはできますか?
できます。相談と見積もりを無料にしている会社が多く、その場で契約する必要はありません。
むしろ、契約前の書面で金額の見込みを説明することは法律上の義務なので、それを受け取ってから持ち帰って考えて構いません。急がせてくる会社は、その一点で判断材料になります。
浮気調査を1日だけ頼むことはできますか?
できます。むしろ、当たりの日が読めているなら1日から始めるほうが理にかなっています。
1日で取れれば、そこで終わりです。取れなければ、その日は違ったということが分かります。それも情報なので、次の候補日を絞る材料になります。
最初から3日分をまとめて契約すると、1日目で決まっても残りは戻らないことがあります。パックを組む前に、1日ずつ足していける形かどうかを聞いてください。
浮気調査を頼んだことは、あとで夫に知られますか?
こちらから言わない限り、調査会社から伝わることはありません。探偵業法10条で、業務上知った秘密を漏らしてはならないと定められています。
知られるとすれば、こちらの側からです。慰謝料を請求する段階で報告書を出せば、調査したことは相手に分かります。離婚も請求もしないと決めたなら、報告書を出す場面自体がありません。
調査後に資料をどう扱うかは、契約前の書面の9号に書かれています。会社側にデータを残さない形にできるかどうかも、そこで確認できます。



結果を見たうえで、何もしないという選び方もあるんですね。



あります。知ったうえで、いまは動かないと決める人もいます。分からないまま止まっているのと、知ったうえで止まっているのとでは、過ごし方がまったく違います。
金額は聞く前に決まっている
見積もりの数字は、相談に行った時点でほぼ決まっています。こちらが何を持っているかで、必要な日数が変わるからです。
遅くなる曜日、出かけるときの様子、使う駅、最近の写真。これを持って行った人と、何も持たずに行った人とでは、同じ会社に同じ相談をしても出てくる金額が違います。
頼むかどうかは、金額を見てから決めれば足ります。先にやるのは、カレンダーに帰宅時刻を書き始めることです。これは今日からできて、誰にも知られません。
あわせて読みたい記事
- 浮気を自分で調べようとして失敗する3つのこと
- 浮気調査がバレるのはどんなときか。GPSを自分でつける前に
- 探偵事務所の選び方。資格制ではない業界で何を見て決めるか
- 浮気を許すか許さないか。どちらを選んでも間違いではありません
- 夫の帰りが遅い。連絡なしが続くときに確かめたいこと
出典:e-Gov法令検索(探偵業の業務の適正化に関する法律、民法)/うな探偵社の公開情報。この記事は法律の一般的な説明であり、個別の事案についての判断は弁護士に確認してください。









コメント